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アナフィラキシーショック

アナフィラキシーとは?

アナフィラキシーとは、Ⅰ型アレルギー反応で、アレルゲン(抗原)が原因となり起こる抗原抗体反応。

アナフィラキシーショックとは、この抗原抗体反応により、血管拡張を来たし、増大した血管内容積に対する血液量が少なくなることで、組織に十分な酸素供給ができなくなった状態のこと。
アナフィラキシーを起こしたからと言って、必ずしもアナフィラキシーショックになるわけではない。

アナフィラキシーの病態

抗原抗体反応

薬や食べ物などの抗原(アレルゲン)が体内に侵入すると、それを排除するためのIgE抗体が生成される。

ヒスタミン作用

IgE抗体は、肥満細胞や好塩基球に結合して、抗原を待ち受ける。
再び抗原(アレルゲン)が侵入し、肥満細胞に結合すると、肥満細胞からヒスタミンなどの炎症性物質を放出し、これが全身の炎症を引き起こすアレルギー症状の原因となる。

肥満細胞とは?
炎症や免疫反応の生体防御機能に重要な役割を持つ細胞で、全身に存在する。細胞が膨れた形をしていることから肥満細胞と呼ばれている。

アナフィラキシーの症状

アナフィラキシーの症状は、肥満細胞から放出されたヒスタミンの作用により次のような全身性の炎症反応が数分で現れる。
一度、症状が改善しても、2峰性(2度症状がでる)の経過をたどる特徴があるため、24時間は経過観察が必要となる。

細静脈、細動脈の拡張
発赤、血圧低下ショックを引き起こす。

血圧低下の見逃してはいけない徴候
便意・あくび・チアノーゼ・冷汗
血管透過性亢進
血液が血管外に漏れだし、蕁麻疹が出現。
眼瞼浮腫、咽頭浮腫、腸管浮腫により、咽頭違和感、咳嗽、喘鳴、呼吸困難、腹痛、下痢・嘔吐を引き起こす。

咽頭浮腫の見逃してはいけない徴候
くしゃみ(気道粘膜刺激により起こる)、咽頭違和感、咳嗽
知覚神経刺激
痛み、掻痒感が出現する。

アナフィラキシーの治療

アドレナリン
低血圧、呼吸困難、強い腹部症状を呈する重症例で用いられる。
末梢血管収縮作用と気管支拡張作用により、血圧上昇と気道閉塞の改善が期待できる。
<投与方法>0.1%アドレナリン(1㎎/ml)、0.01㎎/㎏を、筋肉注射する。
例:50㎏→0.5㎎=0.5ml、60㎏→0.6ml
抗ヒスタミン薬
商品名:ポララミン、アタP、ペリアクチンなど
ヒスタミン作用を抑えることができ、発赤、掻痒感、蕁麻疹、血管拡張の改善に有効。呼吸器症状には無効である。
副作用として、高頻度で眠気やふらつきが出現する。
ステロイド
作用時間が数時間かかるため、二峰性のアナフィラキシーを予防することができ、再発予防のために使用される。

アナフィラキシーへの対応

アレルゲン物質がわかれば、それを中止する。
薬物投与時の反応であれば、薬剤投与をすぐに中止する。
気道確保する。
頭部後屈顎先挙上は、看護師のみで行える気道確保であり、医師の到着前に行う。医師到着後には、必要に応じて、気管挿管、気管切開が行われる。
酸素投与
気道閉塞に備えて、10Lリザーバーマスクにて酸素投与を行う。
呼吸が浅い場合には、BVMにて補助換気を行い、呼吸停止時にはCPRを開始する。
静脈路確保
補液、薬剤投与を行うために20G以上で静脈路を確保する。
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