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グリセリン浣腸

目的

速やかに排便を促す。

グリセリン浣腸の作用

適応

副作用

グリセリン自体は、通常無害なので副作用はないが、浣腸による刺激や排便により腹痛、残便感、肛門不快感、血圧上昇・低下がある。
排便後迷走神経の刺激により、一過性に血圧低下し意識消失を伴う場合もあるので、特に高齢者の場合には、血圧の変動とともに転倒・転落に注意する必要がある。

浣腸の注意点

絶対立位でしない!!
立位ですると、肛門から直腸前壁まで平均7cm。もちろん個人差があり6cmの人も5cmの人もいる。いつも通り6cm挿入してしまえば、直腸穿孔を起こす危険性あるのはもちろん、穿孔しなくても、粘膜損傷部からのグリセリンが血中に入り、赤血球の障害と、溶血から腎不全を合併したアクシデントも実際おきているので要注意!
カテーテル挿入は6cm以下
今は6cm以上カテーテルを挿入すると、粘膜損傷の危険性があると言われていて、研究でも発表されている。7cmまで挿入可と書いている文献もあるが、実際のところ、6cm以下が望ましい。
浣腸後、副作用の観察を忘れずに。
浣腸後、穿孔や粘膜症状の危険性もあるので、腹部症状の確認を行う。
異常な腹痛や顔色不良など異変があったときには、すぐに医師へ報告する。

必要物品

指示量の浣腸液(60mlや120mlがよく使われる)、潤滑剤(ワセリン・オリーブ油・キシロカインゼリーなど)、ガーゼ、ティッシュかトイレットペーパー、防水シーツ、ゴミ袋、コッヘル

キシロカインゼリーを使う場合の注意点
キシロカインゼリーは局所麻酔薬であり、副作用もあり、ショックになる場合もあるので、事前に局所麻酔のアレルギーがないか確認する。
歯医者の麻酔もキシロカインなので、多くの人が経験しているであろう歯医者の麻酔で、気分不快がなかったか聞くことで確認できる。

手順と手技

  1. 患者への目的、方法、所要時間を事前に説明し同意を得る。
    浣腸液注入後、1~3分我慢してもらうことも伝える。
    排尿を済ませておいてもらう。
  2. グリセリンを人肌程度に温める
    最近の研究では、40度では粘膜損傷の危険性が示唆されており、冷たくない程度の人肌程度がよいとされている。
  3. 浣腸液が温まったら、ディスポ手袋を装着し、浣腸液、潤滑剤、ガーゼ、ゴミ袋を持って患者のものとへ行く
  4. カーテンを閉め、腰・臀部の下に防水シーツを引く
  5. 患者のパジャマのズボン・下着を脱がせ、バスタオルを上からかけ、左側臥位になってもらう。
  6. グリセリン浣腸のキャップを取りチューブ内の空気を抜き、コッヘルで10㎝上の部分を止める。ストッパーつきの場合は5~6㎝の位置にストッパーを移動させる。大人で5~6cm、子供は3~4cmくらいが目安。
  7. ガーゼに潤滑剤をつけてチューブ先端6㎝までを包み、チューブを回して潤滑剤を塗布する。
  8. 患者に声をかけ、殿部を露出する。
    ただでさえ羞恥心を伴う処置なので、露出は最小限に。
  9. 「口をあけて息をしてください」と声をかける。
  10. 左手で患者の上側の殿部を持ち上げ、右手にグリセリン浣腸の先端の部分を持ち患者の呼気時に肛門からチューブを回転させながらゆっくり挿入する。
  11. 5~6㎝挿入したら、コッヘルをはずし左手でチューブが抜けないように固定し、右手で容器を押しつぶすようにしてゆっくりグリセリン液を注入する。60mlであれば20秒程度かけて注入する。
  12. 注入中、後に患者の不快感、腹痛、冷汗を観察する。
  13. グリセリンを注入後、右手でチューブにコッヘルを再度止める。右手で容器を持ち、左手で用意したペーパーを持ち肛門部を押さえ静かにチューブを抜去する。
  14. 下着、ズボンをすぐにあげて寝衣を整える。
  15. 患者に1~3分排便を我慢するように伝え、排便後 排泄物を流さずそのままの状態でナースコールを押すように伝える。
    グリセリンは即効性なので、必ずしも我慢させる必要はない。
  16. 排泄物の観察、患者の気分や顔色・腹痛の有無・残便感の有無を観察する。
  17. 後片づけをする。
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