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疼痛のアセスメント

疼痛アセスメントの目的

患者の痛みの特徴を明確化することで、治療や疼痛の緩和へとつなげる。

痛みの種類と分類

体性痛

損傷や炎症が起きている部位に生じる痛み。

内臓痛

内臓の炎症や閉塞・圧迫・伸展などにより生じる痛み。

関連痛について

内臓の痛覚伝導路は、皮膚や筋肉の痛みを伝える痛覚伝導路と合流している。そのため、脳がどちらで発生した痛みなのか判別できず、皮膚や筋肉など関係のない部位で痛みを感じることがある。
例えば、心筋梗塞で左肩や歯の痛みを感じることがあるのも、関連痛によるもの。

神経障害性疼痛

神経の損傷・圧迫により生じる痛みのこと。

疼痛アセスメントのポイント

疼痛アセスメントの内容

1、痛みの部位

痛みは1か所だけではなく、複数個所にわたる患者も多いため、すべての部位について痛みを確認する。
※関連痛など痛みが加わった場所とは違う部位の皮膚や筋肉に痛みが出現する可能性も念頭におき、観察する。

2、痛みの性質

「痛みの種類と分類」で見た通り、痛みの発生源により、痛みの性質も異なってくる。そのため、痛みの性質を聞くことで痛みの原因を予測することができる。
例えば、「電気が走るような痛み」「しびれるような痛み」と患者が表現すれば、神経障害性疼痛の可能性が高く、「締め付けられるような痛み」「鈍い痛み」と表現すれば、内臓痛であることが予測できる。

3、痛みの強さ

患者は、痛みを控えめに訴えたりすることも多く、また医療者は痛みを過小評価しやすい。そのため、痛みの強さをより客観的に観察するため、ペインスケールを用いて評価すると良い。

4、痛みのパターン

痛みのパターンを観察することで、痛みの原因を予測したり鎮痛剤の効果を評価することができる。「夜痛みが強くなる」「歩いたら痛くなる」など、痛みが出現・増減するきっかけを確認する。

また、痛みはどれくらい持続しているのか、間欠的な痛みなのかを評価することで、痛みの原因を予測したり、鎮痛剤を使用することで痛みの予防を図ることができる。

5、鎮痛剤や治療の効果

治療や鎮痛剤の投薬を行った結果、痛みはどのように変化しているか把握する。
もし、鎮痛剤で効果が表れていないようであれば、違う薬剤を検討するなど早急な対応をとる必要がある。

6、日常生活への影響

痛みにより、日常生活動作に支障をきたす場合も多い。
患者が痛みによりどのような影響を受けているか把握し、疼痛コントロールを図りながら、排泄や移動などの援助を行う。

疼痛アセスメントに役立つペインスケール

ペインスケールとは?

ペインスケールは、痛みを数値化することで、主観的な痛みをある程度客観的に捉えることができるツールのこと。
例えば、看護師が「痛みはどうですか?」と尋ねて、「大丈夫です」と患者が答えたとしても、「大丈夫」=「痛みがない」というわけではないため、患者自身にスケールを用いて痛みを表出してもらうことが大切である。

実際に、ペインスケールを用いることで、より効果的に痛みが緩和できると言われている。

よく使われるペインスケール

代表的なペインスケールは、VAS、NRS、フェイススケールがあり、それぞれ患者の状態や理解度により使い分けれられている。

VAS( Visual Analogue Scale:読み方『バス』)
VASスケールは、10㎝の直線の左端が「痛みなし」、右端が「最悪の痛み」として、現在の痛みがどの程度か、患者自身に示してもらう方法。
看護師は、患者の示した部位を『1㎜=VAS:1』として、100段階で細かく評価することができる。
このVASスケールは、多くの研究で活用されており、信頼性も高いことから、多くの医療施設で使用されている。

VASスケール
NRS(Numerical Rating Scale:読み方『エヌアールエス』)
NRSは、0「痛みなし」~10「最悪の痛み」の数字を患者に、口頭または記入してもらい、11段階で痛みを評価するもの。
VASと違い口頭で評価できるため、患者・医療者ともに使いやすいが、数値の理解が困難な小児や高齢者には不向き。

NSRスケール
フェイススケール
フェイススケールは、0~6や0~10の6段階~11段間の顔の表情で、痛みの強さを表現する。
客観的に痛みを表現するのが苦手な患者や、小児、認知機能が低下した高齢者などに使用されることが多いが、評価時に患者の心理状態を影響する可能性があるため、VASやNRSと比べると信頼性が低い。

フェイススケール
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