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下剤の種類と特徴

下剤とは?

一般的に、便秘のときに使用される薬剤だが、大腸X線検査や大腸内視鏡検査時にも便を排泄させる目的で使用される。

下剤の種類

下剤は、作用機序から、腸管内に水分を吸収して便を増加・柔らかくして排泄を促す機械的下剤(緩下剤)と、腸の蠕動運動を更新させる刺激性下剤の2種類に大きく分けられる。

緩下剤

腸を動かすために、腸管内の浸透圧を上げて、腸内に水分を取り込む薬で、緩下剤や浸透圧性下剤と呼ばれる。緩下剤は作用により4つに分類される。

塩類下剤
塩類下剤
マグネシウムなどの塩類(イオン)は、腸から吸収されないため、この薬を投与することで、腸管内の浸透圧が上がり、腸内に水分が取り込まれることで、便が柔らかくなって容積が増大し、排便が誘発される。
商品名:酸化マグネシウム(通称:カマ)
特徴:長期服用や腎障害で、高Mg血症の危険性あり。
膨張性下剤
膨張性下剤
薬自体が水分を吸収することで膨張するため、腸管を刺激し腸蠕動を促進させる。
商品名:バイコーゼ、カンテン(寒天)
特徴:作用か緩徐で高齢者でも使いやすいが、妊婦では、流産・早産の危険性があるため、慎重投与。
浸潤性下剤
潤滑性下剤
腸表面を柔らかくすることで、硬い便も水分を吸収しやすくなり、便の容積を増やす作用がある。
商品名:ビーマスS、市販薬ではコーラックⅡ、スルーラックプラスなど
特徴:作用は緩徐で高齢者でも使いやすい。
糖類下剤
糖にも吸収されない形のものがあり、糖を投与することで、塩類下剤と同様に浸透圧の作用により腸管内に水分を吸収し排便を誘発する。
商品名:ソルビトール・ラクツロース
特徴:ソルビトールは塩類下剤と違い、長期投与により高Mg血症などのリスクも少ないため、透析患者にも使いやすい。
ラクツロースは、アンモニアの発生を抑える目的で肝性脳症の予防として使用されることが多い。
一般的な下剤としては、保険適用がないため使われない。

刺激性下剤

小腸刺激性下剤
ヒマシ油は、腸内でリシノール酸とグリセリンに分かれるのだが、リシノール酸は、小腸を刺激して、グリセリンは便の流れをよくする作用がある。
昔はよく使用されていたが、今はほとんど使用されない。
商品名:ヒマシ油
大腸刺激性下剤
大腸粘膜を刺激して腸蠕動を促進させ、排便を促す 。
下剤として最も多く使われる系統。
商品名:センナ、アローゼン、プルゼニド、ラキソベロン、アロエなど

その他の下剤

新レシカルボン坐薬
腸内でCO2を発生させてることで、直腸を刺激し排便を誘発する。
直腸内に便が貯留しているときに、使うと効果的。
下剤が効果出現まで6~8時間かかるのに対し、レシカルボンは肛門に挿入後、15~30分で効果が現れる。
マグコロール
成分はクエン酸マグネシウムで、緩下剤の塩類下剤にも分類される薬。
作用も塩類下剤と同様で、腸管内へ水分を移行させて、腸管容積を増大させて腸蠕動を促進させる作用がある。
大腸X線検査や大腸内視鏡検査の前処置に、腸内容物を排除する目的で内服する。
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