血液ガス検査

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血液ガスとは?

通称、血ガス(ケツガス)と呼ばれる検査で、血液内のガス(酸素や二酸化炭素)の量、正しくは酸素や二酸化炭素の組織への移動のしやすさや、体内の酸塩基平衡を見る検査。
一般的に動脈血を採取するが、静脈血でもPHや電解質の評価を行うことができる。

血液ガスを調べる目的

呼吸状態をみる

呼吸不全や人工呼吸器使用中に、体内の酸素や二酸化炭素の量は適切か評価する。

代謝に問題がないかみる

心肺停止、原因不明のショック、糖尿病性ケトアシドーシスなど代謝に問題がありそうな患者に対し、どこで問題が起きているのか原因検索を行ったり、どの程度、代謝に異常があるか評価する。

血液ガス検査時の穿刺部位

血液ガス検査時の動脈採血は、主に次の3つの部位が選択される。

血液ガス検査時の穿刺部位

大腿動脈

使用頻度No.1!
血管が太いため穿刺が簡単で、痛みも少ない。神経障害の危険性も少ない。

橈骨動脈

使用頻度No.2
神経障害の危険性は少ないが、手に近いため痛みが強い。

上腕動脈

使用頻度No.3
血管が太いため穿刺は比較的簡単だが、正中神経損傷を起こす危険性があるため、大腿動脈と橈骨動脈が穿刺困難な場合にのみ選択。

血液ガス採取の手順と介助

必要物品

  • 血ガス用注射器
  • 酒精綿
  • ディスポ手袋

手順

  1. DrNs:患者に検査の目的や方法を説明し、針の刺入時、刺入部の関節を曲げないよう伝えておく。
  2. DrNs:手指消毒後、ディスポ手袋を装着する。
  3. Ns:安静臥床を促し、採血部位を露出する。
    この時、最小限の露出して保温に配慮する。
  4. Dr採血する動脈の拍動を確認し、酒精綿で消毒する。
  5. Ns:注射器を渡したら、注射針のキャップを外す。
    Dr:注射針を動脈に穿刺する。
  6. Dr:酒精綿で刺入部の動脈をしっかり押さえながら抜針。そのまま3~5分圧迫止血する。
  7. Dr:針刺し防止カバーや専用キャップをして、介助者へ渡す。
  8. Ns:注射器を受け取り、急いで最低でも10分以内に血ガス分析器にかける。
    混和させる前に、注射器に気泡が入っているとPO2の値に誤差がでるため、採取した直後の混和する前に、注射器から気泡を抜いておく。 採取した検体は、血液中の酸素を消費したり、代謝産物を生成する。そのため、時間が経つと測定値に誤差がでるためすぐに分析にかける!!以前は、(血液成分の酸素消費を防ぐため)氷冷保存していたようだが、やはりPO2、PCO2の値の誤差や溶血の問題があり、今は原則保存は行わない。

採血直後に、手の平で注射器を転がし、注射器内のヘパリンと血液を十分に混和させる凝固してしまったサンプルは、均一でなくなるため、結果に誤差が出てしまう。 

混和させる前に、注射器に気泡が入っているとPO2の値に誤差がでるため、採取した直後の混和する前に、注射器から気泡を抜いておく

採取した検体は、血液中の酸素を消費したり、代謝産物を生成する。そのため、時間が経つと測定値に誤差がでるためすぐに分析にかける以前は、(血液成分の酸素消費を防ぐため)氷冷保存していたようだが、やはりPO2、PCO2の値の誤差や溶血の問題があり、今は原則保存は行わない。

血液ガス検査時の看護

  • 3~5分直接刺入部を圧迫した後、圧迫気味に絆創膏を貼る。
  • 採血操作により血栓を生じ、末梢組織に虚血を生じることもあるため、四肢末梢の色や動脈触知に問題がないか確認する。
  • 出血傾向のある患者は止血しにくいため、皮下出血を起こす場合がある。
    よく圧迫止血するのとともに、止血後も穿刺部位周囲の腫脹や変色がないか観察する。
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