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ブドウ糖負荷試験とは？
空腹時にブドウ糖を摂取(負荷)し、意図的に血糖値を上げることによって、インスリンの糖の処理能力を調べる検査のこと。
通常、インスリンの働きで血糖値は時間が経つと低下するが、糖尿病の患者ではインスリンの分泌や働きが低下しているため、血糖値がなかなか低下しない。
ブドウ糖負荷試験の目的
糖尿病の疑いがある患者に対し、糖尿病の診断目的で行われる。
ブドウ糖負荷試験の判定基準
ブドウ糖負荷試験の結果により、次の３つの型に分類される。
- 正常
空腹時血糖110㎎/dl未満かつ2時間後血糖140㎎/dl未満 - 糖尿病
空腹時血糖126㎎/dl以上または2時間後血糖200㎎/dl以上 - 境界型
『正常』『糖尿病』にも属さないもの
ブドウ糖負荷試験の方法
- 検査の目的や必要性を説明する。
- 検査前は10時間以上の絶食が必要なので、前日には絶食の説明をする。
- 検査当日は起床時から禁飲食となり、内服も検査終了まで行わないよう説明する。
- 空腹のまま採血を行う
- 採血後5分以内にブドウ糖75gを溶かした水を飲んでもらう
- 内服後、30分後、60分後、(90分後)、120分後、(180分後)に計4～6回の採血を行う。※採血回数は医師の指示を確認！
- すべての採血が終了したら、患者に伝え、絶飲食を解除する。
看護ポイント
絶食・絶飲食が説明通りに行われているか確認する
一定条件のもとで、検査する必要があるため、検査前・検査中には絶飲食が守られているか確認する。
安静・禁煙の説明
運動は、ブドウ糖の取り込みを促し血糖の低下を来たすため、できるだけ安静を促す。また喫煙はインスリンの働きが悪くなり(インスリン抵抗性)、血糖の上昇を来たすため、検査中は禁煙とする。
ブドウ糖内服後の症状確認
ブドウ糖内服後は、まれに下痢や腹痛・悪心・嘔吐が出現することがあるため症状の確認を行う。
