リンゲル液は細胞外液(血漿)に近づけて作られた、等張電解質補液製剤だが、1号~4号液は、生理食塩水と5%ブドウ糖を混ぜて作った低張液(※1)。
1~4号液の違いは、生理食塩水と5%ブドウ糖の比率によるものなので、Na濃度が違ってくる。
0.9%の生理食塩水を水で半分に薄めたもの。 カリウムKを含まないので、腎機能障害があるときに使われる。
Na、Clの含有量は1号液と変わりないが、カリウムKやリンPなどの電解質を含む。 低張性脱水に用いられ、腎機能障害や高K血症には用いない。
Na、Clの濃度は1号、2号の半分程度で、Kを含む。 これは、1.5~2.0L/日投与すれば、必要な水と電解質が補充できるとされているため、経口摂取困難なときに一番選択される補液。
3号液からNa、Clをさらに減らし、Kを抜いたもの。 手術後や高K血症、腎機能障害にも用いられる。