水銀血圧計は世界から消える!?

2014年4月に日本高血圧学会から発刊された『高血圧治療ガイドライン2014』によれば、病院で測る血圧よりも、家庭にある血圧計の値が優先されるとされています。
これは、『白衣高血圧(病院で測られると緊張して血圧が高くなる)』の観点からと、電子血圧計の普及によるものと考えられます。

電子血圧計の進化と普及の中、不要とされる水銀血圧計。 水銀による環境汚染の観点から、WHO世界保健機関は、2020年までに水銀血圧計の廃止を求めています。日本でも2013年に岸田外務大臣が、『世界各国で協力して、水銀の供給、使用、排出、廃棄を考えていきましょう。』という『水銀に関する水俣条約に署名しました。

条約に含まれる水銀製品の中には『水銀血圧計』と明記されていますし、実習生がかかえてくる水銀血圧計ももうなくなる日も近いのでしょう。

しかし、実際臨床にいると、ショック時や蘇生後などは電子血圧計では測れない場合もあり、水銀血圧計がすごく重宝することもありますが…。 2020年までには、電子血圧計もさらなる進歩を遂げていることを期待しましょう。

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