甲状腺の慢性の炎症性疾患。 すべての患者が甲状腺機能低下を起こすわけではないが、年齢とともに機能低下を呈する。
女性に多く、女性の10人に1人が橋本病と言われている。
バセドウ病と同様に免疫異常により、自分の甲状腺を異物とみなして自己抗体が産出されるのだが、バセドウ病はその自己抗体が、甲状腺を刺激してホルモンを過剰に分泌するのに対し、橋本病は自己抗体が自分の甲状腺を破壊する。
そのため、慢性的な炎症を起こし、うち40%程度の人が甲状腺機能低下をきたす。
甲状腺エコーで、大きさ・炎症を確認し診断する。
甲状腺ホルモンの低下がなければ、経過観察となり、6か月または1年おきの通院で経過観察となる。
甲状腺ホルモンの低下があれば、甲状腺ホルモン剤(チラージン)の内服治療が必要となる。 内服により、甲状腺ホルモンの値が改善すると、症状も改善される。