心エコーとは、心臓超音波検査(UltrasoundCardioGraphy:UCG)のことで、高周波の超音波を心臓に当てて、反射して返ってくる波を映像化することで、心臓の動きを調べる検査。心臓の血流をみることもできるため、弁逆流などを発見することができる。
心エコーの結果は、略語や英語で記載されているところが多いので、略語や英語の意味を理解していなければ読むことができない。
心拍出量、心収縮力、壁運動の状態、弁の状態、部位やその程度について、どのような単語や略語で表記されているか覚えておく。
心臓の壁運動異常は『asynergy』(アシナジー)と呼ばれ、アシナジーがあれば、壁運動異常の状態と部位が結果に示される。
normal | 壁運動異常なし。正常。 |
---|---|
hypokinesis | 低収縮 |
akinesis | 無収縮 |
dyskinesis | 奇異性収縮 |
focal | 前壁 |
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posterior | 後壁 |
lateral | 側壁 |
apex | 心尖部 |
antero-septal(A-S) | 前壁中隔 |
diffuse | 広範性 |
僧房弁(MV)、大動脈弁(AV)、三尖弁(TV)、肺動脈弁(PV)の性状が表される。
僧房弁逆流(MR)、大動脈弁逆流(AR)、三尖弁逆流(TR)、肺動脈弁逆流(PR)の程度が次の表記であらわされる。