12誘導心電図は12方向から心臓を捉えることができるのに対し、 モニター心電図は3点誘導法と呼ばれ、1方向からの心臓しか捉えることができない。
赤・黄色・緑の3つの電極を貼るが、捉える方向は、誘導の設定によって決まる。 誘導はⅠ~Ⅲの3通りあり、電極では+から-の方向で心臓をとらえている。
上図からもわかるように、Ⅰ誘導、Ⅲ誘導では位置的には、目線の先に心臓がないので、波形としても捉えずらい。
Ⅱ誘導の目線の先には、ちょうど心尖部があり、心室・心房が続くので、心房の収縮(P波)、心室の収縮(QRS波)、心室の拡張(T波)がわかりすい。
つまり、うまく捉えることができれば、下図のような基本波形として記録できるため、Ⅱ誘導が最も一般的に使われている。
心電図の電極を貼る位置は、心臓の位置を考えて貼らなければいけない。
心臓は透けて見えないが、肋骨は触れてわかるので、肋骨と心臓の位置関係を捉えて電極を貼ることで、キレイな波形として記録することができる。
心尖部の位置が、第5肋間と鎖骨中央線が交わる点、上大静脈の位置が、第2肋間胸骨右縁としてとらえることができる。
そのため、2点を結んだ青線上(上図)の右上に赤電極、左下に緑電極に貼ると、心臓を一直線上に捉えて見ることができる。
黄色アースの役割で、あまった電気を外に出すだけなので、実際はどこにつけても波形の変化はない。