目次
適応
肝細胞癌
目的
肝細胞癌の栄養血管である肝動脈を、動脈塞栓物質で血流を遮断し、腫瘍の縮小あるいは消失をはかる。
方法
- 透視下で大腿動脈から逆行性にカテーテルを穿刺し、肝動脈まで挿入。
- 造影にて肝細胞癌の栄養血管をみつける
- リピオドール(油性の薬剤)と抗ガン剤を肝動脈に直接注入
- 塞栓物(スポンゼル・ジェルシェパードなど)を注入し、動脈を塞栓させる。
合併症
悪心・嘔吐、心窩部通、発熱
腫瘍壊死による症状だが、1週間程度で改善する。
肝機能障害
腫瘍壊死による症状だが、これも1週間程度で改善する。
※肝臓は80%門脈からの血流のため、肝動脈を一部塞栓してもほとんどの肝細胞は無事。
腎障害・骨髄抑制
抗ガン剤の副作用によるもの。
類似検査
TAI:リピオドール(油性薬剤)を使わずに抗ガン剤のみ使用する検査を言う。

