特養とは?
生活の拠点となる施設で、自宅復帰などは目標とせず、24時間介護サービスを受けながら、終身まで入所することができる。
特養の特徴
- 平成26年度時点で、待機者数は52万人で入所が非常に困難
- 平成27年からは入所条件が要介護度3以上に制限
- 常勤医の規定はない
- 利用者51~100名に対し、常勤看護師は3名以上配置。
- 日勤は看護師2~4名で勤務し、夜勤はない施設が多い。
- 提供されるサービスは、主に介護で、医療は限定的
- 長期入所可能
特養で働く看護師の役割
主な仕事内容
- バイタルチェック
- 内服管理
- 経管栄養
- 褥瘡処置
- 療養上の世話(排泄・移動・清潔の援助など)
- 急変時の対応
- 提携している医療機関の医師への報告・連絡
看護師の役割が非常に大きい
特養の特徴でお話した通り、特養には医師がいません。
ですから、利用者の健康管理という面で大きな役割があり、異常の早期発見、早期対応が看護師の主な仕事になります。
急変時には、連携施設の医師へ連絡し、利用者さんの状態を把握して的確に伝え、指示を仰がなければならず、特養ではある程度の経験年数が求めらるところが多いです。
終身的な看護
急性期病棟では、次々に患者さんが入れ替わり、休み明けに出勤したら『知らない患者さんがいっぱい!!』ということがありますが、特養は終身的なケアを行うところで、利用者の入れ替わりがとてもすくない施設です。
そのため、急性期のようなバタバタした忙しさはなく、利用者1人1人に向き合った看護・介護ができます。
利用者の中には、特養で最期を迎える方も少なくないので、利用者・家族、提携先の医師とともにターミナルケアの点でケアを考えたり、家族とも密に関われることで、看護師としてのやりがいを感じることができます。
夜勤・残業ほとんどない
看護師の夜勤は義務付けられていないので、ほとんどの特養で夜勤はありません。夜勤がない場合には、オンコールとなり急変時には、介護士に電話で指示を出したり、施設へ行って対応を行う必要があります。
子供が小さかったりするとオンコールなど夜間の対応を考慮してくれるとこもあるので、残業もほとんどないという点でも、家庭と両立したいという方におすすめの職場です!
特養の給料
夜勤はないですが、他の介護施設や病院と比較しても、基本給は比較的高めに設定されているところが多いので、年収400~550万円程度です。
責任感はある仕事内容ですが、残業もなく勤務時間から考えても、割はいい仕事だと思います。
※特養に入職するまえに注意すること!
特養もいろいろで、看護・介護ケアの体制が整っていない施設もあるので注意しなければいけません。具体的には、気管吸引・おむつ交換が素手、おむつを床にバンバン放り投げる、4時間ラウンドしないなど…病院で勤務してた看護師からすると目を疑うような光景をみることも多いとか…。
この原因としては、やはり施設のトップの管理がなっていないところが多いです。『施設のトップがきちんと管理できているのか』『ケアは実際にどように行っているのか』は最低入職する前にチェックしておいた方がいいでしょう。
一人で把握するのは難しいですが、転職サービスでは、施設見学を調整してくれたり、施設の管理者の人柄も把握しているので確認することをおすすめします。