有料老人ホームとは?
民間の企業が運営する介護施設で、提供するサービスに決まりはなく、施設ごとに異なるため、医師や看護師がいるところもあれば、全くいないところもあります。
一般的に、有料老人ホームにはマンションのように一人ひとりの居住スペースがあり、共同スペースでほかの利用者と食事やカラオケなどレクリエーションを楽しむことができる。
利用者は、ニーズに合わせてを施設を選択することが出来き、サービスの内容により、以下の『介護付』『住宅型』『健康型』に大きく分けられます。
介護付き有料老人ホーム
一般的に、『ケア付き』と呼ばれる施設で、有料老人ホームの中で、この施設だけは「特定施設入居者生活介護」の認定を受けた施設で、人員など運営に関する基準があります。
24時間介護スタッフが常駐が規定されていて、食事・排泄・移動などの介護サービスを受けることができて、看護師や医師が勤務している施設もあります。
住宅型有料老人ホーム
自立した生活がある程度できる、要支援1・2、要介護1,2の高齢者向けの施設で、介護スタッフは常駐していないため、介護ケアを受けることができない。
介護が必要な場合は、外部委託することは出来るが、ケア付より、割高になる。
健康型有料老人ホーム
食事や入浴などのサービスはあるが、そのほかの家事は自分で行う施設で、自立された方が利用しています。
他の入居者とのレクリエーションや会話をする楽しみができますが、介護が必要になった場合には退去しなけれいけません。
有料老人ホームの特徴
- 医師や看護師や常勤している施設から、全く医療者がいない施設もある。
- サービスの内容には大きな幅があり、施設により介護度が大きく異なる。
- 療養型に入りたくても入れない方も多く、ケア付有料老人ホームの需要は高まっている。
- 入居時の金額は、数百万~1億円以上する施設もある。
有料老人ホームで働く看護師の役割
主な仕事内容
- 健康チェック
- 内服管理
- 療養上の世話(排泄・入浴・食事の介助など)
- 緊急時の対応
- 連携施設の医師への相談・連絡
高齢者のお世話が好きかどうかがポイント
有料老人ホームではほぼ医療行為は少なく、あったとしても、内服管理や栄養程度です。
主な仕事は日常生活上のお世話で介護業務となるので、高齢者と接することが好きな方におすすめです!
有料老人ホームを離れる看護師の多くは『介護業務が多かった』という理由です。介護はやりたくないな…という方にはおすすめできない職場です。
業務量は少ないが、責任は大きい
看護師の勤務は義務付けられていないのに、なぜ看護師が配置されているのかと言うと、利用者は高齢者で、いつ状態が変わっておかしくないからです。
そのため、異常の早期発見、早期対応が看護師の役割になります。急変時には、連携施設の医師へ連絡し、利用者の状態を把握して的確に伝え、指示を仰ぐことが必要になります。
看護師の配置人数も1名~数名なので、看護師1人の責任が大きく、緊張感があるので、やりがいを感じる看護師も多い職場です。
有料老人ホームの給料
有料老人ホームは病院が経営している施設、民間で経営している施設、クリニックと併設してえる施設などがあり、施設ごとの利益も大きく幅があります。
そのため、看護師の給料にも幅があり、日勤常勤で20万切るところもあれば、30万以上もらえるところもあります。
また、夜勤がある施設もあるので、手当が良ければ年収600万円以上稼ぐ看護師もいます。
職場を決めるときには、実際の手取りの給料や、手当の額などの詳細を確認しておくことが重要です。
また派遣求人もあり、夜勤1回25000円など、かなり高額なお小遣いを稼げる施設もあります!空いた日に単発で利用するのもいいかもしれません!
有料老人ホームに入職する前に注意すること!
まずひとつは人間関係!!
介護施設どこでも言えることですが、介護士、ヘルパーなど介護職の多い職場なので、看護師など他職種間での意見の相違から衝突が起こることも少なくありません。
施設を見学し、職場の雰囲気を事前にリサーチしたり、人間関係や離職率について転職サービスで確認することが大切です。
もうひとつ、提携病院・協力病院の確認です。
利用者の急変時、対応するのは看護師である自分です。すぐ連絡のとれる病院があるのか、医師がいるのかが重要です。その点では病院やクリニックが運営している有料老人ホームは安心できるポイントではありますね。