心房細動(Af:エーエフ)

目次

心房細動(Af)とは?

細かい刺激が心房のあちこちから不規則に出ているため、心房の興奮が心室へ不規則に伝道する不整脈。

心房細動(Af)の病態生理

心房細胞の病態生理

通常、洞結節から出るはずの命令が、心房のいたるところで勝手に発生した状態。無秩序な電気的興奮によって心室は不規則に収縮する。基線は不規則な波(心房細動波)を示す。

心房細動(Af)の心電図波形の特徴

Afの心電図波形

・P波は消失し、細かく震えるような波(f波)が出現。
・QRSは幅が狭く、正常。
・QRS間隔が不規則

発症要因

一番の発症要因は、左房負荷。 加齢や高血圧による左室肥大によって、引き起こされる。
その他、自律神経活動(甲状腺機能亢進症)や、過労・ストレス・不規則な生活習慣も原因のひとつだとされている。

治療

血行動態が安定しているときの治療

血栓予防

心房がブルブルしているだけで血液は拍出されず、心房内の血液は停滞し、血栓ができやすい状態となっている。
血栓が飛べば、脳梗塞や動脈塞栓を引き起こすため、血栓予防のため抗凝固療法(ワルファリン)を内服する。

ワルファリンコントロール
・基礎疾患あり→INR2.5~3.5目標
・基礎疾患なし→リスクがある場合に考慮(70歳未満 INR2.0~3.0目標。 70歳以上 INR1.6~2.6目標

レートコントロール

心房細動では、脈拍数が上昇し、動悸や倦怠感などの症状により患者のQOLが低下する。 そのため、患者のQOLの向上と頻拍誘発性心筋症の予防のために行われる。
安静時60~80回/分、軽度運動時90~115回を目標にコントロール。
心不全がなければ、Ca拮抗薬、β遮断薬が選択され、心不全があれば、ジギタリス製剤が第一選択となる。

リズムコントロール

ずっと心房がブルブルしていると、心臓のポンプ機能が弱くなることがある。
そのため、心房の不規則なリズム自体を停止させる目的で、Naチャネル遮断薬(Slow)が使われる。

血行動態が不安定なときの治療

カルディオバージョン

心房細動では、心室ではしっかり脱分極している(電気を発している)ため、QRSに同期して通電すれば、必要以上に興奮した心房を黙らせることができる。
大事なのはQRSに同期して通電するコト!! 胸にパドルまたパッチを当てて電流を流す。

カルディオバージョンで通電するJ数
・単相性 100~200J
・2相性 100~120J

根治治療

カテーテルアブレーション

心房のエントリー回路の特定部位に心臓カテーテルを置いて通電し焼灼してしまう。 70%の患者に有効とされており、原則として、薬物療法に効果がなく症状のある患者に行われる。

外科手術(メイズ手術)

開胸して心房筋を一定の幅切断し、再縫合することで、Afの原因となるリエントリー回路をすべて切断する。90%の患者に有効で、カテーテルアブレーションやその他治療が無効の患者に行われる。

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