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尿管結石

尿管結石(尿路結石)とは?

尿の通り道である、腎臓(腎盂・腎杯)・尿管・膀胱・尿道などの尿路に発生した結石のこと。

腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石

尿管結石の原因

はっきりとした原因はわからないことが多いが、原発性上皮小体(副甲状腺)機能亢進症は血中のCa濃度が増加し、結石を形成させる。

また、高尿酸血症でも、尿の酸性化や治療薬の影響により結石の発生率が上がるとされている。

尿管結石の90%以上はCaを含むカルシウム結石で、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウムなどの成分が大部分を占める。

尿管結石の症状

尿管結石の検査

検尿
多くの場合、尿潜血陽性となる。膿尿であれば尿中の白血球やバイタルサインなどから感染症の有無も確認する。
腹部超音波検査
疼痛側の水腎症・水尿管・尿管結石が確認できる。また、腹部大動脈瘤の有無を確認することができる。
腹部X線検査(KUB:K腎 U尿管 B膀胱)
結石の位置や大きさを確認。今後の経過や治療の選択に有効な検査。
バイタルサイン確認
体温…尿路感染症を合併していれば腎盂炎や腎盂の破裂が起こることもあるため、直ちに泌尿器科で専門的治療が必要なので、要チェック!
血圧…腹部の激痛となれば、消化器疾患・産婦人科疾患・腹部大動脈瘤との鑑別が必要となる。特に腹部大動脈瘤は尿管結石と誤診されやすい疾患なので、血圧や超音波検査の結果は要確認!異常時はすぐに医師へ報告する!

尿管結石の治療

鎮痛

ボルタレン坐薬が第一選択!
内服よりも効果が早く(15分程度)、尿管結石に有効。
それでも効果がない場合には、ペンタゾシン(ソセゴン・ペンタジン)を筋注

ブスコパン(平滑筋を弛緩させる抗コリン作用あり)を使用することもあるが、尿管結石の疼痛に対しては、実際あまり効果はない。

保存的治療

結石が1㎝以下であれば、自然排石が期待できるため、水分摂取をして尿と一緒に石が出るのを待つことが多い。しかし、結石が膀胱に落ちるまで、痛みを伴うことが多いので、鎮痛剤を適宜使用しなたら経過をみる。

ESWL(体外衝撃波結石粉砕術)

尿管結石の治療ESWL

現在、尿管結石の第一選択となっている治療法で、5㎜~2㎝までの結石で適応となる。

皮膚を切開したりカテーテルを通す必要はなく、専用機器で体外から衝撃波を当てて結石を粉砕する。砂状になった結石は、あとは自然に体外に排泄される。

鎮痛剤の使用のみで治療でき、治療時間も1時間程度で、身体への侵襲がほとんどないため、今主流となっている。

TUL(経尿道的結石除去術)

尿管結石の治療TUL

腰椎麻酔下で、経尿道的に内視鏡を挿入し、超音波やレーザーで砕石して摘出する内視鏡手術。
直接内視鏡モニターで結石を確認しながら砕石・除去することができるため、ESWLより確実に治療可能。

1㎝以上の結石や、ESWLで粉砕できなかった場合などにTULが選択される。

PNL(経皮的腎結石砕石術)

尿管結石の治療PNL

硬膜外麻酔または全身麻酔下で、背部から経皮的に腎瘻(8㎜程度の穴)をつくり、内視鏡を挿入。超音波や圧縮空気などを用いて結石を粉砕して摘出する内視鏡手術。

腎盂にある3㎝以上のサンゴ状結石など、ESWLでは粉砕・摘出困難な結石に対し行われる。

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