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労作性狭心症とは?
動脈硬化+労作時の心筋酸素重要の増加により、一過性の心筋虚血を起こした状態。
病態
安静時は酸素を十分にもらえていた心臓だが、運動により代謝がUPすると、心臓は、より一層動いて全身に酸素を送らないといけない。さらに心臓もたくさん動くとそれだけの酸素が必要になる。
しかし、冠動脈が細くなった周りの心筋細胞には十分な酸素が供給されなくなるため、一過性に虚血状態となり胸痛を生じる。

症状と所見
- 労作により誘発される3~5分間程度の胸痛
- 心電図上、STの低下
- 心筋障害マーカーの上昇はない
治療
発作時
- 硝酸薬(ニトロペン・ミオコール)舌下
非発作時
- 硝酸薬…前負荷・後負荷の軽減、冠動脈拡張
- Ca拮抗薬…冠動脈拡張、後負荷軽減
- β遮断薬…心収縮を抑え、心筋酵素重要軽減
- 抗血小板薬…血栓予防
- スタチン…動脈硬化の改善(コレステロールを下げる)