血糖測定
血糖測定とは?
血中のグルコースを測定する検査。
目的
- 糖尿病の治療効果、治療の経過観察のため。
- 血糖値測定により適正なインスリン注射を行うため。
- 低血糖症状を呈する患者の、簡易診断のため。
血糖値は自己測定可能であるため、患者自身が血糖値を意識してコントロールすることで、合併症の予防につなげられる。
必要物品

血糖測定の手順・手技
- 患者に目的を説明し同意を得る。
- 物品を準備する。
- 測定器にチップを差し込む。
この時、チップの測定部には触れないようにする。
- 穿刺部位(耳朶または指先)を消毒して、完全に乾かす。
乾かしが不十分だと正しい測定値がでないので、しっかり乾かすことがポイント!
なぜ耳朶または指先で測定するの?
指先などの末梢部位は、動脈と静脈の吻合が多く、急激な血糖値の変化を反映しやすいため、血糖測定に向いている! 前腕や皮静脈でも採血することも可能だが、血流が遅く血糖値の変化を捉えにくいので不向きとされている。
- 穿刺具の保護キャップを外す。
- 血行を良くするために穿刺部位をマッサージする。
- 穿刺具を利き手の第1・第2指で持ち穿刺部位に押し当てて穿刺する。
耳朶を穿刺する場合、耳朶の裏側を指で支えると、針が貫通して針刺しする恐れがあるため、直接指で支えないようにする。
- 穿刺具をハザードBOXに捨てる。
- 直径2.5mm~3.0mmの球状を目安に、軽くつまんで血液を出す。
- 専用チップの先端を血液につけ、吸入させる。
- 十分な血液量吸入が終わると、測定器が『ピッ』とブザーで終了を知らせてくれるので、それまで血液を吸入させる。
- ブザーがなったら、6秒のカウント後、測定結果が表示されるため確認する。
- 穿刺部を酒精綿で圧迫し、止血を確認する。
- チップは、測定器横のレバーを下げてそのままハザードBOXに捨てるか、手袋とまとめて捨てる。
- 患者へ測定値と終了を伝え、身の周りを整える。
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