目次
必要物品
- CVカテーテル
大腿部からのアプローチなら60cmくらいのカテーテル
内頚・鎖骨下なら20cm~30cmのカテーテルを準備 - 聴診器
- パルスオキシメーター
- 心電図モニター
- 滅菌手袋/マスク/ガウン/キャップ(医師のサイズ)
- ディスポ手袋/マスク/エプロン(自分の)
- 滅菌オイフ(穴あきと穴あきでないもの)
- 滅菌ガーゼ(出血時を考えて多めに)
- エコー
- 滅菌エコーカバー
- 消毒液
- 綿球(できれば大きめ3個)
- 局所麻酔【1%キシロカイン1本/10ccシリンジ/注射針23G】
- 生理食塩水20cc
- ヘパリンナトリウム
- 2-0縫合糸(ナイロンor絹糸)、角針
- 縫合セット
【はさみ、持針器、小さめの攝子(微小攝子など)があればOK】 - ドレッシング材、固定用テープ
- ハイポアルコール(最後に皮膚についた消毒液を落とす)
挿入手順
- Ns・Dr>患者に 処置の説明を行い、同意をもらう
- Ns>手洗い、マスク、手袋、エプロンを装着し準備する。
- Ns>患者と周辺の準備をする。
排泄を済ませてもらったら、消毒液で汚れないよう処置用シーツを敷き、穿刺部位は十分に露出する。 体位は臥位。
内頚または鎖骨下の場合は穿刺部位と反対を向いてもらうようにする。 患者の苦痛もあるため、通常は臥位で十分だが、血管が怒張しない高齢者では、静脈還流量を増やす目的で、下肢挙上をする。 - Ns>モニター・サーチレーションモニターを装着。
- Ns>処置中は処置部位を動かさないよう説明する。
- Ns>滅菌物の準備。
穿刺する側にエコーと穿刺物品を無菌操作で広げる。 - Dr>超音波で静脈の位置・血流を確認する。
- Dr>手袋・ガウン・キャップ・マスクを装着する。
Ns>ガウンテクニックの介助を行う。 - Dr> 消毒。
- Ns>オイフを無菌操作で渡す。
- Dr>局所麻酔をする。
Ns>無菌操作で局所麻酔を医師の持つシリンジへ移す。または、ロカールコップにあらかじめ局所麻酔を入れて準備しておく。(下のイラスト参照) - Dr>局所麻酔が効くまでカテーテルの準備をする。
NS>生理食塩水をカテーテルに通したり、洗浄に使用するため医師の指示するところに生食を無菌操作で出す。 - Dr>穿刺
Ns>バイタルサインや患者の状態を観察する。 - Dr>穿刺できたら、カテーテルを皮膚に縫合固定。
Ns>何㎝挿入したか医師に確認する。 - Dr>胸部レントゲンでカテーテルが正しい位置に入っているか確認する。
Ns>胸部レントゲンを検査室に依頼。 - Ns>正しい位置に入っていることを確認できたら、ハイポアルコールで皮膚についた余分な消毒液を落とし、カテーテル挿入部が不潔にならないよう滅菌ガーゼや保護材、テープを用いて固定する。
- Ns>医師へ補液の指示を確認し投与する。
↑手順⑪、キシロカインを無菌操作で医師へ渡すときのイメージ