目次
作用部位による種類
バルビツール系睡眠薬
50年代から使われていた昔主流だった眠剤。 麻薬として使われるほど強い作用があり、呼吸抑制なども引き起こすため、現在眠剤として使用されることはほとんどない。
ベンゾジアゼピン系
現在主流の眠剤の1つ。 脳内の神経伝達物質GABAの睡眠作用を増強し、自然な眠りを促すため、重篤な副作用を起こすことはほとんどない。 筋弛緩作用があるため、転倒には注意が必要。
非ベンゾジアゼピン系
ベンゾジアゼピンを改良して、筋弛緩作用を少なくした眠剤。 もっとも副作用が少なく安全で、処方しやすい薬。
作用時間による分類
病棟では、環境の変化や疼痛・不安により睡眠がとれなくなる患者も多い。
そのため、患者に合った眠剤を選択し、良い睡眠が取れることで患者の意欲の向上や、QOLの向上につながる。
一方で、眠剤の作用や副作用については、個人差があるため、個人の睡眠状態と副作用の有無を評価して、眠剤を選択する。
超短時間作用型
適応:寝つきがわるい人
発現時間 10~15分
持続時間 2~4時間
種類 | 作用時間 | |
---|---|---|
マイスリー | 非ベンゾジアゼピン系 | 2時間 |
アモバン | 非ベンゾジアゼピン系 | 2時間 |
ハルシオン | ベンゾジアゼピン系 | 2~4時間 |
短時間作用型
適応:中途覚醒してしまう人
発現時間 15~30分
持続時間 6~10時間
種類 | 作用時間 | |
---|---|---|
レンドルミン | ベンゾジアゼピン系 | 7時間 |
エバミール | ベンゾジアゼピン系 | 10時間 |
リスミー | ベンゾジアゼピン系 | 7時間 |
デパス | ベンゾジアゼピン系 | 6時間 |
中間作用型
適応:早朝覚醒してしまう人
発現時間 20~30分
持続時間 20~25時間
種類 | 作用時間 | |
---|---|---|
ロヒプノール | ベンゾジアゼピン系 | 24時間 |
ユーロジン | ベンゾジアゼピン系 | 24時間 |
ベンザリン | ベンゾジアゼピン系 | 28時間 |
サイレース | ベンゾジアゼピン系 | 24時間 |
長時間作用型
適応:うつ病など精神疾患の抗不安薬として使われる。
発現時間 30分~1時間
持続時間 かなり長時間
種類 | 作用時間 | |
---|---|---|
トメリン | ベンゾジアゼピン系 | 85時間 |
ドラール | ベンゾジアゼピン系 | 36時間 |