中心静脈カテーテル(1) 目的と挿入部位

目次

中心静脈カテーテルとは?

点滴や静脈注射を行うために主に鎖骨下静脈・内頸静脈・大腿静脈からカテーテルを挿入し、心臓近くの中心静脈に留置するカテーテル。
通称、CVカテーテルと呼ばれる。

中心静脈カテーテルの目的

  • TPN(高カロリー輸液)など、末梢からは投与困難な薬剤をいくため。
  • 抹消ルート確保困難な場合
  • たくさんの薬をいかないといけない場合(術後とか重症患者)

TPNは末梢から投与禁止!!
末梢からだと静脈炎の危険性があるが、中心静脈は心臓に近く流れが速くて太い血管なので、薬剤が長くとどまらず静脈炎の危険がない。

中心静脈カテーテルの挿入部位

中心静脈カテーテルの挿入部位

内頸静脈(から上大静脈)

メリット:穿刺が簡単、挿入距離が短く確実。
デメリット:首にカテーテルがあるためジャマ。固定が難しい。

鎖骨下静脈(から上大静脈)

メリット:カテーテル固定が簡単。比較的ジャマにならない。
デメリット:誤穿刺により気胸のリスクがある。動脈誤穿刺による出血の可能性がある。

大腿静脈(から下大静脈)

メリット:穿刺に伴う合併症が最も少ない。
デメリット:排泄物により汚染されやすい。長期留置による静脈血栓を起こすリスクがある。

その他、外頸静脈からも穿刺可能だが、閉塞しやすいためほとんど使わない。

中心静脈カテーテルの構造と投与経路

中心静脈カテーテルの構造と投与経路

中心静脈カテーテルには、投与経路が1つのシングル、2つのダブル、3つのトリプルがある。
上図は、3つの投与経路があるトリプルのカテーテル。
投与口が3つあるように、出口も3つあるため、補液や薬剤をどれに投与してもいいというわけではない。

投与経路の使い分け

DISTAL(遠位)

挿入部位から一番遠く、心臓に一番近い穴。体外に出ているルートの長さは一番短いもの。※出口の穴が一番大きく、メインの補液やIVHを投与する。

MEDIAL(中間)

真ん中にある穴

PROXIMAL(近位)

挿入部位から一番近く、心臓に一番遠い穴。体外に出ているルートの長さは一番長い。 ※一番早く、血中に流れ出るため、一番効いて欲しい治療的薬剤を投与(昇圧剤など)。

投与口の色の違いで区別することも多いが、製品によって色は違うので注意する!CVルートには、必ず(とても小さい文字だが)DISTAL、PROXIMALと記載しているので、そこで先端がどの位置にあるのか確認する。

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