クリニックとは?
病院とクリニックの違いは、病床数で、病院は『20床以上の入院施設を持つ医療機関』で、クリニックは『無床または19床以下の入院施設を持つ医療機関』のことです。クリニックでは主に外来診療を行っています。
クリニックの特徴
- 19床以下の入院病床をもつところもあれば、外来診療のみのところもある。
- 内科、小児科、皮膚科、眼科、美容外科など診療科が限定されている。
- 医療設備が限られている。
クリニックで働く看護師の役割
主な仕事内容
- 問診、バイタルチェック
- 医師の診察介助
- 採血、点滴
- 心電図検査
- X線検査の介助
- 受付や会計
- 電話対応
- 医療器具の洗浄や消毒、洗濯・掃除
- 備品の発注などの事務仕事
クリニックでは、事務仕事や清掃までなんでもやる!
クリニックの看護師は、難しい医療処置もなく、一見『楽そう』と思うかもしれませんが、クリニックでは人員が限られているのため、看護師の役割は診察の介助や処置だけではないのです!
掃除のおばさんも、器具を滅菌してくれる中材もいないところが多いので 就業前には、院内の掃除や洗濯、医療器具の洗浄など幅広い業務をこなさなければいけません!物品の発注なども看護師が行います。
難しいことはないので、慣れれば難なくこなせる業務ですが、看護師資格がなくても出来る仕事に対し、抵抗を感じる人も少なくないので、クリニックへの入職を決める前には、就職先のクリニックで、実際に看護師が行っている業務は把握しておいたほうがいいかもしれません。
固定した休みがとりやすい!
クリニックは、病床がないところは夜勤がないため、朝~夕方まで勤務で規則的というメリットがあります。
また、『日祝日休み、土曜午前診』など定休日があるところがほとんど、休みが固定されているので、スケジュールが組みやすいという点でも、ママナースに人気です!
だたし、クリニックでは人員が少ないため一人欠員すると、業務自体が回らなくなってしまうので、子供が風邪をひいても、なかなか休むことが難しいという点があります。
患者さんとのコミュニケーション能力が求められる
クリニックは、医師個人が経営しているところが多いので、患者さんの数は、医師の給料、看護師の給料に直結します。
そのため、患者さんはとても評判もとても大切で、患者さんとのコミュニケーションが、上手くとれる看護師を求める傾向が病院より強いと言えます。
ここのクリニックの看護師さんは『親切だな』『頼りになるな』と思ってもらえるよう、経営のことも考えながら働くことが大切になります。
人間関係でのストレスは少ない
クリニックは、人数が少ないこと、勤務時間も少ないため、人間関係は比較的良好のところが多いですが、スタッフの出入りが少ないため、一度人間関係が崩れるとより深刻化するケースも少なくありません。
看護師間だけではなく、事務の人とも協力して業務をこなすことが多いので、事務との人間関係も大切にしなければいけません。
人間関係の悪化は、残業時間や業務量に比例してくるので、人間関係の面でも、その辺りはしっかり確認しておく必要があるでしょう。
クリニックの給料
クリニックは、夜勤・残業がない分、病棟勤務よりは給料は下がり、年収で言うと350~450万円程度のところが多くなります。
その中で、美容外科・美容皮膚科クリニックは、保険適応外の自由診療(自由に料金を設定できる)ため、利益が上がりやすく、他のクリニックより給料が高めです!!月給30万以上、年収500万円以上というところが多く、しかも利益により特別報酬も出るところが多いので、人気の職場です!
人気が高い分、求人も限られてくるので、美容外科・美容皮膚科に興味のある方には、一般の転職サービスより、美容外科・美容皮膚科を専門にしている転職サービスをおすすめします。
クリニックに入職する前に注意すること!
先ほどお話しましたが、クリニックの業務は非常に幅広いです。
『残業なし!』と言っても、就業前や就業後に掃除・洗濯・消毒・事務などの雑務で実質2時間サービス残業している…というところもあるようなので、実際にどんな雑務を行っているのか、本当に定時に帰れているのかをきちんと確認しておきましょう!!
また、限られた看護師スタッフのところが多いので、平均何人の患者さんが受診して、採血・点滴処置は何人で行っているのか業務量を把握しておくことをおすすめします。